道具いらずで狭いスペースでOK!運動基礎力をつける!2歳からの室内体操
この記事についてのお問い合わせ

道具いらずで狭いスペースでOK!運動基礎力をつける!2歳からの室内体操

新型コロナ感染症の影響でおうちで過ごす時間が増えていますね。今回は、勉強の合間や遊びの中に取り入れてほしい、基礎的な4つの運動を、子どもの運動指導のプロがご紹介します。おうちの中の運動でも、マット運動や跳び箱、鉄棒などに必要な体力や体の使い方を身につけることができます。パパ・ママも一緒にやってみてください。

2歳からできる! 姿勢もよくなる「後ろクマからの壁倒立」

まず、ご紹介するのが、どんなお子さんでもできる「後ろクマからの壁倒立」。ひざを曲げて壁倒立をするので2歳のお子さんでもできますよ。

逆立ちのときひざを曲げるのがポイント
逆立ちのときひざを曲げるのがポイント

HOW TO
⒈後ろ向きのクマ歩きで壁まで進む。
⒉壁を足でのぼり、手を壁に近づけて逆立ち状態に。
⒊ひざを曲げたまま、少しキープ。
⒋手を前につきながら、足を床に下ろす。

ポイントは・・・
●自分の体重に負けず床を押すこと!
●体重が両手に乗っていること!
●体幹の力を抜かないようにして、腰が反ったりしないように注意すること!

この3つを意識するだけで、マット運動や跳び箱、鉄棒などのほかの技をするときにも自然と体に力が入り、技がやりやすくなったり、キレイに見えたりします。ふだんの日常生活での姿勢も良くなります。

また、クマ歩きの姿勢でお尻を高くすると、前転のとき、頭の後ろからキレイに回れるようになったり、後ろクマ歩きを練習することで、後転で手を床についたときに床を押す意識づけもできます。ぜひ、おうちで壁を見つけてチャレンジしてみてください。

自分の体を支える力をつけるには、「手押し車」

小学校体育でも行うマット、跳び箱、鉄棒などの種目では、「支持力」といって両手で自分の体重を支える、押す動作が大切になってきます。その力をつけるのにおすすめなのは、「手押し車」です。

HOW TO
子どもの脚を持ち、子どもは手の力で前に進む。
もし、子どもの手の力が弱く、つぶれてしまうときは、子どものひざあたりを持って。

ポイントは・・・
●自分の体重を腕に乗せたとき、ひじが曲がらないこと!
●手押し車の姿勢で、腰が反ったり、お尻が上がらないようにすること!

この練習をすることで「支持力」がつき、体幹のトレーニングにもなるため、技がキレイに見えるようになったり、「体の安定性」が増します。

親子でやるのはもちろん、子ども同士でもできますよ。

体がまっすぐに なるように、意識して。
体がまっすぐになるように、意識して。

開脚跳びのコツをつかむには、「カエルホップ」

動物歩きの中でも、「カエルホップ」は基本的な動きの一つです。「支持力」をつけたり、「バランス能力」を高めるのにぴったりです。
跳び箱の開脚跳びにもつながる運動です。

 両手をパーにしてしっかりつ
両手をパーにしてしっかりつく
両手に体重を乗せたら両足を上げる。できるようになったら、お尻を高く上げて!
両手に体重を乗せたら両足を上げる。できるようになったら、お尻を高く上げて!

HOW TO
両手を前について体重を乗せたら、両足を上げる。手だけ、足だけを地面につける状態をくり返して前進する。
手・足・手・足とかけ声をかけてあげるとリズムをとりやすくなります。
できるようになったら、少しずつお尻を高くすることで、より強度が高くなり、逆立ちの練習にもなります。

また、床に着いた手より着地する足を前に持ってくることで、開脚跳びの練習にもなります。

逆立ちをマスターしたいなら、「恐竜歩き」でキック練習

逆立ちをできるようになりたいと思ったら、「恐竜歩き」がおすすめです。逆立ちで大切なキックの練習になります。しかも、「恐竜歩き」は片脚を上げて進むので、「体幹の安定性」や「支持力」を養うことにもつながります。

HOW TO
手を前について、片脚を上げるのをくりかえして前進する。

できるようになったら、少し難易度は上がりますが、上げた脚を伸ばして行ってみましょう。より逆立ちの動作につながりますよ。

この記事についてのお問い合わせ