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運動オンチは遺伝!? 子どもの運動神経をよくするために親ができること、習い事は?

「うちの子、動きを見ていると、何だか鈍くさい気が……。もしかして私たちの運動神経の悪さが遺伝ちゃったのかな?」と、子どもの何気ない動きを見て、ふと不安になる親御さんも多いようです。でも、「遺伝だから仕方ない」とあきらめないで! どんなお子さんでも運動神経を伸ばす方法があります。それをご紹介しましょう。

運動神経でも遺伝要素は否定できないが、もっと大切なものがある!

最近、世界レベルで活躍するトップアスリートの中には、体操の内村航平選手や白井健三選手、卓球の張本智和選手や伊藤美誠選手のように、親御さんも同じ競技で活躍していたことが注目されるため、「運動ができる、できないって、やっぱり遺伝かも……」と、納得してしまう人もいるでしょう。

青空に浮かぶ、雲で描かれたDNAの文字

もちろん、遺伝要素は否定できません。近年、スポーツ遺伝子の研究が進み、たとえば、筋肉の特徴などは遺伝要素が強いことがわかっています。生まれ持った筋肉の特徴で、持続力が必要な競技に向いているのか、それとも瞬発力が必要な競技に向いているのかは決まってくるというものです。

とはいえ、遺伝要素が大きく影響してくるのは、トップアスリートになれるかどうか、というレベルでの話。多くの親御さんが望む「人並みに運動やスポーツを楽しめるようになってほしい」という段階であれば、遺伝よりももっと大切なものがあると思います。

親が与える「環境」次第でトップアスリートにも!

内村選手や張本選手の例で考えても、彼らの運動神経を育んだのは、親からの遺伝というよりも、もっと、大切なものがあると思いませんか? 日々、大好きなお父さんやお母さん、ご兄弟が楽しそうにスポーツに懸命に励む姿を見れば、子どもは自然と一緒に運動したいと思います。そう思わせる環境があることが重要なのです。
そんな家庭で育ったアスリートの例をみてみましょう。

やってみたいスポーツを思い描く子どもたち

池江璃花子選手の場合:歩くこと、握ることを積極的にさせた!

泳ぐたびに日本新記録を塗り替えていく、スーパー高校生アスリート、池江璃花子選手。水泳を始めたのは3歳のころだそうですが、きっかけはお兄さんやお姉さんが水泳を習っていたからだとか。お母さんが意識して行っていたことで、私がいいなと思ったのが、池江選手が歩けるようになったら、抱っこしたりベビーカーに乗せたりせずになるべく自分の足で歩かせたこと、そして、鉄棒やうんていなどで握る力をつけさせたこと。そういった、小さいころから自然と体を動かせる環境が運動能力を育んでいったのだと思います。

石川遼選手の場合:いろいろなスポーツにチャレンジさせた!

男子ゴルフのツアー世界最年少優勝、最年少賞金王記録保持者の石川遼選手の場合は、お父さんが環境づくりに熱心だったそうです。幼少のころから、ゴルフだけでなく、サッカーや陸上競技など、いろいろなスポーツを楽しんでできる環境を与えたそうです。

伊藤あづさ選手、みき選手、さつき選手の場合:家族で頻繁にスキーに出かけた!

私がフィジカルコーチをつとめていたフリースタイルスキー・モーグルにも、伊藤あづさ選手、みき選手、さつき選手という3姉妹がいます。伊藤みき選手は五輪に3大会連続、日本代表として出場していますから、ご存知の方もいるでしょう。彼女たちは、ウィンタースポーツが盛んとはいえない滋賀県に生まれ、ご両親はスキーの競技選手ではなく、高校の教師です。

それでも、3姉妹が日本代表クラスの選手になれたのは、ご両親の趣味がスキーで、子どもたちが小さいころから家族で頻繁にスキーを楽しんでいたという環境があったからです。それも、「子どもたちをトップ選手にするための英才教育をしよう」と考えていたわけではなく、「子どもたちがスキー好きになったら、自分たちがスキーに行く回数が増えていいよね!」というスキー好きのご夫婦ならではの理由から。こんなふうに、家族でスポーツを楽しむ環境が、子どもにとっては理想的です。もう少し大きくなって、「もっと本格的にやってみたい!」という気持ちが子どもに芽生えたとき、次の目標を考えてあげてください。伊藤家の場合、娘たちが熱心にスキーに取り組む姿を見たお父さんは、家にトレーニングルームまでつくってしまったといいます。

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